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時間を知ってしまった

  • 執筆者の写真: assemblage507
    assemblage507
  • 2015年4月5日
  • 読了時間: 1分

抱きしめようと腕をまわすけど どうしても触れられないでいる 君はそのすきまから抜け出して 時折遠くへ行ってしまう そんな君にふりまわされて かきみだされて 僕は自分の不様を知っている 僕は そんな自分がかわいいから 君が好きだと思っていられる だから君を 抱きしめようとしても怖くて どうしても触れられなくて 通り過ぎた腕は 自分を抱きしめている 過去も 未来も 時間を知らないから 立ち止まったままの自分を 気づかないでいたのに 僕は君を好きになって 時間を知ってしまった あんなにも自由に あんなにもたくさん あんなにもきままに 時間のなかで 君を好きでいられたのに 君が遠くへ行くものだから もう 自由も たくさんも きままも もったいなくて 困っているのです

 
 
 

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