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ティンク

  • 執筆者の写真: assemblage507
    assemblage507
  • 2015年3月30日
  • 読了時間: 1分

水の無い木にくちづけしたら 森がざわめき いきものの鼓動が聴こえた 地に幾万の心の隙間 私は羽根をひろげて伸びをした たいくつはきらい だから悪戯をしよう あのひとは人魚の入江で だれかを口説いて 小さなくちづけのあとで インディアンと遊ぶ わたしはそれを木の葉の陰から じっとみているけど つけいる隙もありはしない つまんない わたしは光の粉を撒きながら 空中で円を描いてみる そうらみんな 飛んでごらんよ うんとうんと高いところから 世界を見渡して 自分がなんてちっぽけなのか みんななんてちっぽけなのか 知ってごらんよ わたしかごんなにちっぽけだからって 無視しないでよ たいくつはきらい だから悪戯をしよう 夢のような あのひとは人魚の入江で わたしを口説いて 夢のように

 
 
 

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