私はあぶく
たそがれたのは砂の影 風に流れて形を変える 記した想いも 波にさらわれ消えていく 私はあぶく 浮ついたまま ゆらゆらと空に溶ける あなたの手を取り 放さなければ 消えずに歌を届けたでしょう 私はあぶく とりとめも無く ふわふわと時のはざま あなたに染み込み 過去になれば...
やさしいうたごえ
はかないひかりが ほのかになって てのなかできえていく うしなうことの さびしさ てんからふってきたよな ちいさないのちでも ただえがおをくれた それがりゆうだった きみのぬくもりを さがすように しんこきゅうして めをとじる さよなら おもいで さよなら おもかげ...
ウレシイんだから
心配そうな顔して 覗きこまないで 黙ってるからって 怒ってなんかないよ こんなふうにしかできない私を 無愛想だと思わないで 笑顔に自信がないから 上手く笑えないだけ ホントはウレシイんだから もっと振り回して その曲聴くし 野球にだって興味持つよ やさしいこえで髪をなでてさ...
月のほほえみ
眠りのそばで綺麗な空は はずかしそうに顔を赤らめ 月を忘れていきました とりのこされた白い月は 空を眺めて溜息をつき 物語りを始めます ゆりかごの私は耳を傾け 優しい声に体を預け 夢を見ながら詠います 美しいもの 静かなほほえみ 緩やかになる この世界 #poem #詩
アポトーシス
切り離された心 私を守るために割れた風船 世界のために滅びゆくなら いっそ ぜんぶのみこんだまま 視えることないボーダー あなたを守るために消えた遺伝子 世界の聲が響き渡り ずっと 時間が動けないまま 外からのシグナル 調節されたカスパーゼ 二人のために短くなる嘘 まるで...
ハレルヤ
繰り返すリズム こころのカーブ 流れる景色に吸い込まれるまま このままでいい このままがいい ふたりの景色に吸い込まれるよう 笑顔はなくても浮かれるあなた 声に出しても不埒な私 巻き込む風が 可笑しいくらい 耳元で騒ぐから ハレルヤ エキゾーストノート こころのままに...